鳥羽一郎 船村さん訃報に終始ぼう然…
心不全のため16日に死去した作曲家・船村徹氏(享年84)の弟子で歌手の鳥羽一郎(64)が17日、都内で行われたBSジャパン音楽番組「サブちゃんと歌仲間」の収録現場で兄弟子の歌手・北島三郎(80)と会見した。
16日に、仕事先の福岡から帰京直後に訃報が届いたという鳥羽は「半年前に体調を崩して入院していた。でも元気になって。お酒も少し飲んでいたのに」と、信じられない様子。1月18日に行われた「文化勲章受章を祝う会」での元気な姿が最後の対面となった。
内弟子生活を経て82年に「兄弟船」でデビュー。偉大な作曲家でありながら、個性を大切にしてくれたという。レコーディングで、鳥羽が譜面通りに歌わずにいても「お前はそれでいい。譜面は書き直すから」という柔軟さもあったという。
昨年1月に発売した「悠々と…」が師匠が残してくれた最後の作品となった。「もっともっといい歌を書いてもらいたかった。それもかなわない…」。鳥羽のショックは大きく、終始、ぼう然としたままだった。