舟木一夫 船村徹さんの言葉で引退とどまったと明かす
16日に心不全のため死去した作曲家、船村徹(本名福田博郎)さん(享年84)の通夜が22日、東京・護国寺でしめやかに営まれ、弟子の北島三郎(80)、鳥羽一郎ら歌手、関係者ら1500人が参列した。
舟木一夫(72)は、船村氏に怒られ、歌手引退を思いとどまった思い出を語った。
30歳のころ、歌手を辞め田舎に帰ろうと思い、荷物をまとめていると船村氏から電話がかかってきた。「辞めると聞いた。辞めるのは勝手だが、君のために書いた『夕笛』は誰が歌うんだ」。引き留めるどころか怒られたという。
「キツイこと言う人だなと思った」というが、その言葉で「歌を歌うということは、そういう深いこと。作品を大事に歌おう」と考え直し、辞めることをとどまったことを明かした。
船村氏が作曲した「夕笛」(1967年)は舟木の代表曲となっている。