船村徹さん告別式 鳥羽一郎「生涯、おやじと一緒に歌っていきます」

 船村徹さんのひつぎを運ぶ鳥羽一郎(左)と舟木一夫(右端)=東京・大塚の護国寺(撮影・堀内翔)
 弔辞を読む鳥羽一郎=東京・大塚の護国寺
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 16日に心不全のため死去した作曲家で文化勲章受章者の船村徹(ふなむら・とおる本名福田博郎=ふくだ・ひろお)さん(享年84)の葬儀・告別式が23日、東京・護国寺でしめやかに営まれ、弟子の鳥羽一郎(64)ら歌手、関係者ら800人が、最後の別れを惜しんだ。

 鳥羽は弔辞で笑顔の遺影に呼びかけ、声を張り上げた。

 船村さんが手掛けた鳥羽の「悠々と…」(昨年1月発売)は、死後の対応を託したような内容だった。鳥羽は「あれは遺言だったのですか!」と問いかけ、「2月16日、おやじの魂は俺の体に入りました。俺は生涯、おやじと一緒に歌っていきます。覚悟を決めました。それでいいですね!」と呼びかけた。

 3年間の内弟子生活を送り、82年にデビュー。その後も「自分が一番濃い間柄」と自負するように、頻繁に会った。作品も、最も多い76曲を手掛けてくれた。

 最後に顔を合わせたのは1月18日の文化勲章受章パーティー。突然の訃報に、スケジュールを調整して毎日、亡きがらに寄り添った。「まだ実感がわかない」。だから最後の別れで声を荒らげて呼びかけ、反応がないことに涙がこみ上げた。

 同じ内弟子の走裕介、静太郎、天草二郎、香田晋さんらと棺を担ぎ、師匠が手掛けた「師匠(おやじ)」を合唱して送り出した。霊柩車の扉が閉まるまで内弟子の先頭で微動だにせず見届け、「ずっと男の生き方、考え方を全部教えてもらいました。世界一のおやじです。自分の神様です」と言葉を絞り出した。

 船村さんは落合斎場で荼毘(だび)に付された。富士山と江ノ島、自宅が一望できる、神奈川県藤沢市の高台の墓で眠るという。

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