寺島しのぶ「優しい、強い、子供思いの母でいたい」
女優・寺島しのぶ(44)が25日、都内で行われた主演映画「母 小林多喜二の母の物語」の公開初日舞台あいさつに登壇し、母親としての思いを語った。
映画は「蟹工船」などで知られる小説家で、反戦運動の末に獄死した小林多喜二さんの母・セキの半生を描いた物語。寺島自身も長男・眞秀(まほろ=4)くんを育てる母親でもあるだけに「優しい、強い、子供思いの母でいたい。何かの力で殺される人のいない世の中になってもらいたいと思います」と真剣な表情を見せた。
熱い思いは、85歳ながら、情熱たっぷりに映画を製作した山田火砂子監督の影響もあった様子。「監督の熱に押し倒されました。母としても、プロデューサーとしても、ものすごいエネルギーでした」とそのパワーに圧倒されたことも明かした。
山田監督は寺島の言葉を受け「新藤(兼人)さんは100歳まで(映画を)撮ったので、わたしは101歳までがんばりたいと思います」と高らかに宣言し、会場を沸かせた。この日はほかに、塩谷瞬(34)、渡辺いっけい(54)、佐野史郎(61)らが登壇した。