生田斗真 ベルリンで受賞「いろんな人種の方に届いた」
俳優の生田斗真(32)が25日、都内で行われた主演映画「彼らが本気で編むときは、」の公開初日舞台あいさつに登壇し、母への感謝の思いを語った。
生田はトランスジェンダーのリンコを演じており、劇中ではパートナーのマキオ(桐谷健太=37)のめい・トモ(柿原りんか=12)に母親のように接する役だった。トモのためにごちそうを作るシーンでは、自身の母を思い出していたことを告白。「一緒に住んでた時は、普通にご飯を出して、洗い物もしてくれてた。栄養バランスとかを考えてくれたりしてたんだなと思う」と感謝した。“母親”を演じて、初めて気づいた母の思いもあったようで「今さらながら“ありがとう”を伝えたい。母は偉大だと思います」と最敬礼だった。
同作は現地時間の今月17日、に「第67回ベルリン国際映画祭」でLGBT(性的少数者)への理解を深めるために創設された賞「テディ審査員特別賞」を邦画で初めて受賞した。生田は現地での上映会には出席したが、一足早く帰国しており授賞式は欠席していた。
快挙の瞬間には立ち合えなかったが、この日はずっしり重いトロフィーを手に感激を再確認。「いろんな人種の方にこの映画が届いたと、いい感触を持って帰ってくることができました。いい思い出です」と喜びをかみしめていた。