桂歌丸 酸素吸入器そばに高座こなす 「歩くのと正座するのが苦痛」
落語家の桂歌丸(80)が26日、大阪市内で行われた「三代目桂春団治一周忌追善落語会」に出演し、“旬”な不倫を題材とした演目「紙入れ」で爆笑を誘った。
幕が上がると歌丸が座った状態でスタート。まくらで「私の鼻の周りが光ってる。歌丸、水っ鼻垂らしやがってとお思いの方もいるかもわかりませんが」と鼻に吸入器から伸びるチューブが付いていることを笑いに変えた。近年の入退院を「涙ぐましい物語」と振り返り、「歩くのと正座するのが苦痛で…」とも話した。それでも入院生活での医師とのやりとりなどをネタに昇華し、およそ30分にわたって高座を務めた。
歌丸は昨年、一昨年と腸閉塞で入院。今年1月2日には肺炎で入院し、同18日に退院していた。
またこの日、三代目春団治の筆頭弟子・桂福団治(76)は口上で「叱ってくれる人がいなくなってしまった」と師匠に思いを馳せ「藪入り」を披露した。