作品賞発表でまさかの“取り違え” 米アカデミー賞で大ハプニング
映画界最大の祭典「第89回アカデミー賞」授賞式が26日(日本時間27日)、米ハリウッドのドルビー・シアターで開催された。授賞式のクライマックス、作品賞の発表で、本来の受賞作「ムーンライト」を「ラ・ラ・ランド」と間違えるというまさかのハプニングが起こった。
プレゼンターのウォーレン・ベイティが封筒を開け、一瞬間があってからフェイ・ダナウェイとともに「ラ・ラ・ランド」と読み上げた。「ラ・ラ・ランド」の関係者がステージに上がり、感激のスピーチを行っている途中で、同作のプロデューサーがあわててストップをかけた。別の封筒の中の紙を見せ「本当の作品賞は『ムーンライト』なんだ」と発表した。
プロデューサーは「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督にオスカー像を手渡し、祝福。ジェンキンス監督は「夢にも思わなかった。でも、これが現実なんだ」と信じられないといった表情で喜びを表現した。
会場が騒然とする中、司会を務めたジミー・キンメルは「ウォーレン、何てことをしてるんだ」と突っ込んだが、会場のざわつきは簡単には収まらなかった。ベイティ自身も放心状態だったが「封筒を開くと、『エマ・ストーン ラ・ラ・ランド』って書いてあったんだよ」と何とか説明。舞台裏で手違いがあり、主演女優賞の発表の封筒がなぜかもう一度プレゼンターに渡ってしまったことを明かした。