NHK会長「ガッテン!」いき過ぎ表現謝罪 現場へ「気の緩みがないよう」
NHKの上田良一会長が2日、定例の会長会見に出席した。2月22日に総合テレビで放送された番組「ガッテン!」で、糖尿病の治療に睡眠薬を直接使えるかのような「いき過ぎた表現」で視聴者に誤解を与えた問題に言及した。
上田会長は「昨日の放送で説明し、ホームページでも掲載しておりますように、今回の番組や説明が不十分な点や、いき過ぎた表現があったと私もおわびしたい。申し訳ないと思っております」と謝罪した。
対応策について「放送に関することは現場に任せておりますけれども、こうしたことが起こらないように現場にはしっかり対応するように伝えております」とした。「ガッテン!」は前身の「ためしてガッテン」から通じて約22年放送されている長寿番組なため、「視聴者の皆さまから本当に愛され、視聴いただいている番組なので、気の緩みがないように現場には対応していただきたいと私の方から伝えてあります」と引き締めたと報告した。
番組では、睡眠薬が糖尿病に直接効果があるかのように放送し、日本睡眠学会と日本神経精神薬理学会から放送内容に異議を申し立てられた。今月1日の放送では冒頭でおわびと、睡眠薬が直接糖尿病治療に処方されるわけではなく、睡眠障害の治療が血糖値改善につながる例がある旨の補足説明を行った。同様の説明は番組公式サイトでもなされている。