ＮＨＫが２日、定例の会長会見で、２月に強姦（ごうかん）致傷と住居侵入の罪で起訴されたＮＨＫの元山形放送局記者の弦本康孝被告が、前任地の山梨で女性が襲われた事件についても疑いが持たれていると報じられたことを受け説明した。

　今井純専務理事は「捜査に関わることは全体的にお話しするのは控えさせていただきたい」とした上で、現在の状況として「山梨でも似たような事案があって、関連を捜査されていることは承知しているというところでございます」と回答した。

　山梨の事件は、山形での事件よりも前に起きており、ＮＨＫがそのことを認識していたのではないか、という点も問いただされたが、広報担当者は「捜査線上に上がっていたという認識はなかった。（事件への）記者の関わりについては、先月６日の山形県警の逮捕で初めて認識しました」と語った。