芝居のメッカ浅草に新劇場 「レプロ」創立25周年プロジェクト
東京・浅草に誕生した劇場「浅草九劇」のオープニングイベントが2日、同所で行われ、こけら落とし公演「あたらしいエクスプロージョン」に出演する俳優の八嶋智人(46)、川島海荷(22)らが会見した。女優の長谷川京子(38)、新垣結衣(28)らが所属する芸能プロダクション「レプロ」が創立25周年プロジェクトとして立ち上げた。
浅草は、戦前から古川ロッパさん、榎本健一さんらが活躍し、戦後も渥美清さんやビートたけし(70)も輩出した東洋館をはじめ演芸場や寄席が多くあった“芝居のメッカ”。一時期は衰退したが、大手プロ「アミューズ」も劇場を手がけるなど復活の兆しを見せた聖地に新たなピースが加わった。
約130席と距離感の近い新劇場は老舗遊園地・花やしきの近隣にあり、主演の八嶋は「駅から歩くと(看板などに)エノケンさんや渥美清さん、たけしさんがいる。そういう人のエネルギーを吸いながら来られるのがうれしい」と感慨深げだった。
戦後日本を舞台に邦画初のキスシーンに挑んだ映画人たちを描く公演は3~21日まで。初日に23歳の誕生日を迎える川島はサプライズのケーキで祝福され「新しい自分が広がっていけると思うし、きっかけになる舞台になれば」と燃えていた。