昨年放送５０周年を迎えたテレビ朝日系「日曜洋画劇場」が消滅することが７日、分かった。この日、都内の同局で行われた改編発表会見で明らかになった。

　日曜洋画劇場を不定期放送してきた２時間単発特番「日曜エンターテインメント」（後８・５８）が３月で終了。枠内で放送してきた日曜洋画劇場について、同局の西新総合編成局長は「日曜洋画という枠タイトルにこだわらず、洋画をかけることはある」と長年にわたり親しまれた番組タイトルは姿を消すことを明かした。洋画の放送自体は「娯楽性があるものは特番で放送できる。フレキシブルに」と曜日や時間にこだわらず、放送できるタイミングを見ながら流していくとした。

　同局はこれまで土日の午後９時から２時間特番「土曜ワイド劇場」、「日曜エンターテインメント」を放送してきた。４月改編では、土日の午後９時台は新報道番組「サタデーステーション」「サンデーステーション」、午後１０時台はバラエティー「こんなところにあるあるが。土曜　あるある晩餐会」「しくじり先生　俺みたいになるな！！」に変更となった。「土曜ワイド」は日曜午前１０時に「日曜ワイド」として放送が続くが、「日曜エンタ枠」は終了した。

　「日曜洋画劇場」は、１９６６年に日本初の劇場用映画放送番組「土曜洋画劇場」としてスタート。第１回放送はハンフリー・ボガード、エバ・ガードナー主演の名作「裸足の伯爵夫人」で、視聴率は１４・９％だった。９８年１１月に亡くなった映画評論家・淀川長治さんは第１回から解説を務め、名調子「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」で人気を博した。１２年７月期に不定期放送となると、１３年４月から単発特別番組枠「日曜エンターテインメント」内で放送が続き、１６年１０月１日に放送５０周年を迎えた。現在、２月１２日に放送した「相棒　-劇場版-　絶体絶命！４２．１９５ｋｍ　東京ビッグシティマラソン」が最後となっている。