昨年１２月の接触事故を起こしながら現場を立ち去った件について、不起訴処分が決まったお笑いコンビ・ＮＯＮ　ＳＴＹＬＥの井上裕介が７日、都内で会見を行った。「井上の人生は僕の人生でもある」と語った相方の石田明に向けて、「石田くんの人生は僕の人生の一部でもある」と語り、石田に多大な迷惑をかけたことをわびた。

　井上は謹慎中に、一度、石田が自宅を訪れたことがあったと明かした。厳しい叱責の中に、「芸人としてももちろんですし、同級生として、『井上のこういうところが良くなかったんだと、今までもそういう部分から目を背けてきたやろと、これを機会に性根の部分から気持ちを変えていこうぜ』と、いうお話しをしました」と激励されたことを振り返った。

　この日の会見前には電話をし、「ちゃんとしゃべってこい」、「（事故の）相手の方にもご迷惑をかけましたし、（同乗していたスーパーマラドーナの）武智くんにもご迷惑をかけてしまったので、そこの部分は謝罪をしてこい」などと声をかけられた。石田１人がＮＯＮ　ＳＴＹＬＥの看板を支えているのを見ていた井上は「番組を見ていて、石田くんから僕の名前を言っていただいたり、石田くん１人でＮＯＮ　ＳＴＹＬＥは２人いるんだよという風に…背中を見て、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と涙ながらに感謝した。

　昨年１２月に井上の不祥事を受けて会見を開いた際、石田は「井上の人生は僕の人生の一部でもある」という発言をした。このことについて、井上は「逆もそうで、石田くんの人生は僕の人生の一部でもある」と逆の立場から明言。復帰の時期は未定だが「これから石田くんにも許していただき、いつか何年後、何十年後になるか分かりませんけど、いつか、石田くんから『相方が井上で良かったな』と言ってもらえるように、頑張りたいと思います」と再出発への思いを述べた。

　また、事故の被害者も、井上がＮＯＮ　ＳＴＹＬＥとして復帰すること望んでいるといい、「いつか（被害者の）タクシーの運転手さんにも笑っていただけるように、自分１人では何ぶん力が及ばない部分もあると思いますので、相方の石田くんにも助けていただいて、相手の方に笑っていただけるように頑張れたらなと思います」と語った。