歌舞伎界にはたびたび隠し子騒動が持ち上がる。今や当代一の人気役者、市川海老蔵も、「市川新之助」時代の２００３年２月、４歳年上の元歌手との間に当時１歳になる女児がいることが発覚した。２５歳だった海老蔵は当時、大河ドラマに主演中。深夜に緊急会見し、子供を認知していることを認めた一方で、「結婚はありません」と言い切った。

　【以下、０３年２月１３日の本紙より】

　新之助お前もか－－ＮＨＫ大河「武蔵－ＭＵＳＡＳＨＩ－」で主演を務める人気歌舞伎俳優・市川新之助（２５）に“隠し子”がいたことが１２日、明らかになった。新之助はもちろん独身。この日深夜、都内のホテルで会見し「ボクの子供です。女の子です。認知もしております」と非常に淡々とした口調で事実を明かした。

　歌舞伎界の今後５０年を担うプリンスのスキャンダル。歌舞伎界に衝撃が走った。

　背筋を伸ばし、堂々と登場した新之助。罪悪感のようなものは微塵も感じていない様子だ。１歳数か月の女の子は、現在、母親の元歌手（２９）と東京近郊のアパートで生活している。女性とは現在、ほとんど会っていないという。

　妊娠を知った時の感想を「そりゃビックリしましたよ。苦悩の日々でした」と告白。中絶という選択については「ボクにとって心の痛いこと。考えなかった」と話した。

　女性とは約８年前に友人を介して知り合い、６年前に交際に発展。結婚については「結婚はありません。ボクの中で考えられなかったのは事実。時期的なものもあったのかもしれない」ときっぱり。女性には「真剣に受け止めている。責任を持つし、養育費も払います」と説得。了解の上で、“未婚の母”になってもらったことも明かした。

　また、女性に関しては「ボクはいいですが、彼女はそっとしておいて欲しい」と述べた。

　この日、父の歌舞伎俳優・市川團十郎（５６）も「世間様をお騒がせいたして赤面の至り…、ただお子さんの健やかな成長と多幸をいのるばかり」と直筆書面でコメントした。