尾木ママ 森友学園に稲田防衛相…相次ぐ教育勅語の擁護に危惧
教育評論家の“尾木ママ”こと尾木直樹氏が9日、自身の公式ブログで、森友学園や稲田朋美防衛相など、教育勅語を擁護する動きが相次いでいる事態を「立て続けに教育勅語擁護論を唱える声に驚かされます…」と危惧した。
尾木氏は「・教育勅語は戦前の天皇主権の欽定憲法であり、親孝行や友達大切に等の12の徳目は全て天皇からの臣民、赤子たる者へのお言葉、願いであって、文言は正しいのですが、戦後の国民主権の民定憲法の精神や立場とは相反し矛盾します・だからこそ1948年の衆参両院で訣別宣言、教育勅語の破棄が確認されたのです」「戦後の教育は教育勅語の否定から始まっているのです」と指摘。
「・憲法守る立場の大臣たる者が憲法違反の教育勅語の擁護をするとは憲法99条にも反します…個人の思想信条の自由は大切ですが公人公職者の発言は慎重さが必要ですね」と稲田氏を戒め、教育勅語問題について「みんなでしっかり考えたいですね♪」と呼びかけている。
稲田氏は8日の参院予算委員会で、教育勅語について「全くの誤りというのは違うと思う。日本が道義国家を目指すべきだという精神は変わらない。その精神は取り戻すべきだ」と述べた。森友学園は運営する幼稚園の園児たちに教育勅語を暗唱させていることがたびたび報じられている。尾木氏は8日のブログでも森友学園側を厳しく批判している。