実写で映画化の「攻殻機動隊」米国版、日本語吹き替え版もアニメと同じ声優

ハリウッド版の日本語吹き替えでも声優を務める(左から)大塚明夫、田中敦子、山寺宏一
スカーレット・ヨハンソンが演じる少佐
「ゴースト・イン・ザ・シェル」のポスター
3枚

 漫画家・士郎正宗氏のコミック「攻殻機動隊」を実写化したハリウッド映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」(4月7日公開)の日本語吹き替え版の声優を、日本のアニメ版と同じキャストが担当することが9日、分かった。日本アニメのハリウッド映画化で、アニメ版と同じ声優が同じ役を担当するのはこれが初となる。

 女優スカーレット・ヨハンソンが演じる少佐(アニメ版では草薙素子)を担当する声優・田中敦子は「うれしく思っています。目を閉じて(バトー役の)大塚(明夫)さんや(トグサ役の)山寺(宏一)さんの声だけを追いかけるとアニメのシーンが浮かんでくるようで、とても不思議な体験でした」と“初体験”のアフレコを振り返った。

 「攻殻-」は1995年、押井守監督の映画「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」以降、何度もアニメ化されており、ファンのみならず声優陣も、役にそれぞれが特別な思い入れがあるようだ。

 田中は「1995年からずっと草薙素子が側にいてくれました。でも相棒と言うのはおこがましいし、彼女は一番近いようで遠い存在でもあります。(素子が所属する)公安9課のメンバー(キャスト)は私の人生の宝物だと感じています」と、素子の存在の大きさを明かした。

 収録は同窓会さながらだったようで、大塚は「久しぶりにメンバーと集まって、こんなに楽しいことはない、もっとやりたいと思いました。『攻殻機動隊』は、愛してやまない作品、宝物ですね」。山寺も「実写化されたことでこういうチャンスを頂けて非常にうれしく思います。他のメンバーがアフレコしているところを見て、ずっと一緒にやっていた感覚が戻ってきて懐かしい気持ちになりました」と再会を楽しんだようだ。

 押井監督は「楽しみとしか言いようがないですね。実写版の吹き替えがどうなるのか、お手並み拝見です」と期待に胸を躍らせている。ファンにとっては日本語吹き替え版も楽しみの一つとなりそうだ。

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