K 新曲で「詞先」に挑戦 関根麻里との間に女児誕生…移籍…今「リスタート」

 公私にわたって転機を迎えたK=東京・渋谷の「ビクター」本社(撮影・佐々木彰尚)
 家族の話で笑顔を見せるK
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 韓国出身のシンガー・ソングライター、K(33)が、公私で転機を迎え、新境地に挑んでいる。私生活では2015年11月に妻でタレントの関根麻里(32)との間に第1子となる女児が誕生。麻里の父、関根勤(63)も含めた、新たな家族生活から刺激を受けながら、今年1月にはレコード会社を移籍した。曲作りにも大きな変化を加え「リスタートだと思っている」と位置づける2017年。歌手として、よき父、夫として-。Kの現在地を探った。

 変化を楽しみ、自分がどこに向かうのか、K自身が一番期待している。

 日常の中に1歳の女の子が加わり「表現者なので、見たもの聞いたもの感じたものは素直に出てくると思う。結婚して子供が生まれて、何も変わっていないっていうのは絶対にダメ。作る楽曲、歌声はどこかしら変わってるはず」と目尻を下げた。

 テレビ朝日系ドラマ「科捜研の女」の主題歌でもある新曲「シャイン」では、目の前にある小さな幸せをテーマに据えた。「家族が増えて、朝起きたら子供が騒いでいる。それをうるさいと思うか、幸せだなと思うかは紙一重だけど、僕はすごく幸せに感じる。そういうものを楽曲にして、温かく思い出せるような一曲にできたらと思って作りました」。

 これまで作曲が先の「曲先」スタイルだったが、レコード会社をビクターに移籍した今作は「詞先」に挑んだ。「ゆず」のプロデュースでも知られる作詞の寺岡呼人と話し合いを重ね、歌詞の完成まではピアノに触れなかったという。

 「何を表現したいかを、まずはっきりさせる。すごく苦労した部分もあるんですけど、手応えもあります」

 作詞作曲したカップリング曲「7days」は、11日に丸6年となった東日本大震災の被災地慰問から生まれた。2年前に音楽仲間と仮設住宅を巡り、生歌を届けた帰り道。「みんなすごい幸せそうに歌を楽しんでくれて…。なんでもそろってる東京で、どれだけあの方たちみたいに音楽を楽しんだり、幸せを感じたり、それを表現しているのかなと反省したんです」。

 そして東京に戻るとまもなく長女が生まれた。「やっぱ幸せは探せばたくさんあるものだな、って気付いて。子供が生まれて変わってきたものを歌詞にしたんですよね」。

 おもちゃのピアノを指でたたく、愛娘は「(米歌手)ブルーノ・マーズが好きですね」と早熟な趣味がかわいらしい。祖父・勤の血もしっかり引き継がれ「お笑いも好き。ビートたけしさんのマネはもう始めてます。勤さんはよく孫と遊んでくれているので仕込んでるのかもしれないですね」と笑う。

 「笑いが絶えない。いつ見ても誰かが笑っていて、それを見て、子供も笑っている。それはすごいステキな環境だなと思います」

 新たな生活がもたらす新たな自分。新たな環境がもたらした新たな曲作り。「僕本人が、この先どういう風に変わっていくのか楽しみ。カメレオンみたいにいろんな色を出したいな、と思います」。

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