野口五郎 芸能界「干す」と脅された過去…番組降板申し入れで
歌手・野口五郎(61)が11日、関西テレビ系「胸いっぱい!サミット」(土曜、後0・00)に出演。人気番組の降板を申し出たところ、プロデューサーから「(芸能界を)干す」と脅されたことを明かした。当時はアイドルに人権は「ない」時代だったと苦笑いで振り返った。
郷ひろみ、西城秀樹と並び“アイドル新御三家”として国民的人気を得ていた野口。故・坂上二郎さん、研ナオコとの共演で75年にスタートしたバラエティー「カックラキン大放送!!」(日本テレビ系)は86年まで続いた超人気番組だった。しかし、野口は当初、歌番組だと思って引き受けていたという。
最初の収録が終わった時、プロデューサーに「やめさせてください。僕、こういうの(コント番組)、あんまりやりたくないんで、降りたいんです」と降板を申し入れた。すると、プロデューサーは「分かった。降りるのはいいけど、その代わり、お前、これから芸能生活どうなるか分かってるな」と言われたという。
MCのハイヒール・リンゴは「厳し~、ブラック企業じゃないですか」と思わず指摘。野口は「そうそう。『(芸能界を)干す』って完全に言われまして」と真剣な表情。“芸能界を干される”との脅し文句にビビって、結局「喜んでやらせてもらいます」と答えたというオチを明かすと、スタジオは爆笑となった。
当初はイヤだったコント番組だが、次第に野口のお笑いの才能が開花。番組は野口中心の内容に変化した。「やったら、楽しくて」と振り返っていた。