東日本大震災から6年 岸谷香、宮沢和史ら復興へ願い込め熱唱
最大震度7を観測し、福島、宮城、岩手などで約2万1千人の犠牲者を出した東日本大震災は11日、発生6年の日を迎えた。東京電力福島第1原発事故の影響もあり、避難者は依然、全都道府県で約12万3千人に上る。午後には政府主催の追悼式に安倍晋三首相らが参列。発生時刻の午後2時46分を中心に犠牲者へ祈りがささげられた。また、元プリンセスプリンセスの岸谷香(50)らが仙台市でライブを行うなど、各地で復興を願う多くのイベントが行われた。
今年も復興を願った7組のアーティストが、3・11にステージに立った。会場となった仙台PITは、プリプリが2012年に、震災復興支援を目的に1年限定で再結成した際に集めた義援金から3億1000万円を寄付し、昨年完成した。
昨年はプリプリとして、こけら落としライブを行った岸谷は、オープニングで「集まってくれてありがとう。私たちの想いが込められたこの仙台PITによって、ずっとずっと継続的な支援が届けられることを願っています」とあいさつ。いきなり、バンド時代の代表曲「Diamonds」で盛り上げた。
また、元THE BOOMの宮沢和史(51)が、昨年1月の音楽活動休止発表後、初めてライブに出演。ヒット曲「星のラブレター」や「島唄」などを熱唱した。
宮沢は6年前の震災発生時を「家にいて仕事をしてました。経験したこともない揺れを感じました。その経験をして、自分が『弱い人間』だったと知りました」と振り返り、「心が晴れていなかった。未来に対して不安があるからだと知りました。僕ですら感じたのだから、今でも10万人を超す避難民の方の気持ちを考えたら…」と述懐。その上で「だから、今日このライブに呼んでくれてありがとう。僕は、今日から前を向いて歩いていきたいと決心しました!」と力強く語った。