強姦致傷罪などで起訴されたＮＨＫ山形放送局の元記者が１５日、強姦と住居侵入の疑いで再逮捕され、ＮＨＫは同日、改めて謝罪コメントを発表した。

　元記者弦本康孝容疑者（２８）＝２月１６日付で懲戒免職＝は前任地の山梨県で別の女性に乱暴したとしてこの日、山梨県警に再逮捕され、同日、身柄を山形署から山梨県警笛吹署に移送された。

　逮捕容疑は２０１４年１０月４日午前４時頃、山梨県内の２０代女性宅に侵入し、就寝中の女性に乱暴した疑い。

　捜査関係者によると、弦本容疑者は１３年にも山梨県内で就寝中の女性に乱暴した疑いがあり、県警は裏付けを進めている。二つの現場で採取された遺留物のＤＮＡ型は、山形の事件現場のものと一致していた。

　ＮＨＫはこの日、「元記者が前任地での悪質な犯罪の容疑で逮捕されたことは誠に遺憾であり、被害にあわれた方や関係者、視聴者の皆さまに改めて深くお詫びいたします。引き続き捜査に全面協力してまいります」との謝罪コメントを発表。

　２月９日には弦本容疑者が山梨での事件にも関与していた疑いが浮上。ＮＨＫは今月２日の定例会見で、今井純専務理事が「関連を捜査されていることは承知している」と回答、広報担当者は「捜査線上に上がっていたという認識はなかった。記者（弦本容疑者）の関わりについては、先月６日の山形県警の逮捕で初めて認識しました」と説明していた。