１４日に多臓器不全のために７２歳で亡くなった俳優の渡瀬恒彦さんについて、共演した後輩俳優たちも悲しみのコメントを発表した。

　「警視庁捜査一課９係」で共演した升毅は１６日にブログを更新し「驚きました。タクシードライバー、９係　ＳＰ２で一方的にお世話になりました。ご冥福をお祈りします」と突然の訃報に驚いた様子。

　原田龍二も「大先輩」のタイトルでブログを更新。２００６年、２０１２年に渡瀬さん主演のドラマ「おみやさん」にゲスト出演したことを振り返り「京都の撮影所ではよくお会いし、ダンディーと鋭さが同居している魅力的な大先輩として拝見していました。共演した際も、暖かく厳しい目で僕の芝居を受け止めてくださり、嬉しかったことを思い出します。昔から見ていた偉大な先輩…」と、渡瀬さんの暖かい人柄を偲んだ。

　女優の細川直美もブログで「十津川シリーズやタクシードライバーなどのドラマで何度かご一緒させて頂きました。現場の雰囲気をキリッと引き締めて的確に指示してくださる。そんな方でした」と振り返っていた。

　高橋克典もブログで「お仕事でご一緒させていただく機会はなく、何度かご挨拶をさせていただいただけでしたが、伝え聞く、俳優としての様々なもがきの後の味のある佇まいと、１つ１つの仕事にかける熱のお話はよく耳にし、都度感じ入るところでした」と、同じ俳優の先輩として、尊敬していた思いをつづっていた。

　「タクシードライバーの推理日誌」で共演を果たした風見しんごは１６日に放送されたフジテレビ系「ノンストップ！」にコメントを寄せ「まだ信じていません。僕にとっても大きな方。『くじけるなよ』って、何度も肩をぐっとにぎって下さった。暖かくなったら、またご一緒させていただいて撮影に入りたい…」と無念の思いをにじませていた。