「9係」予定通り4月から放送 主演の渡瀬さん抜きで撮影
テレビ朝日は16日、報道各社にFAXを送り、14日に多臓器不全で亡くなった俳優・渡瀬恒彦さん(享年72)が主演するドラマ「警視庁捜査一課9係 season12」(水曜、後9・00)を予定通り、4月から放送すると発表した。関係者によると、すでに1、2話分を撮影ずみだったが、入院中だったため、渡瀬さん抜きで撮影していた。
渡瀬さんが出演した同局系二夜連続ドラマスペシャル「そして誰もいなくなった」も予定通り、今月25、26日に放送される。
関係者によると、渡瀬さんは亡くなる前日の13日まで元気そうに「9係」の打ち合わせをしていた。すでに1、2話の撮影を終えており、この関係者は「好きな番組でしたので撮影の続きを待っていた」と無念そうに明かした。
「9係」は2006年4月にスタートした人気シリーズ。“昼行灯(ひるあんどん)”と揶揄されているが実はキレ者の加納倫太郎係長(渡瀬)のもと、個性豊かな刑事たちが、難事件を解決する…という物語。12年目のシーズンを迎える今年4月からは、井ノ原快彦ふんする刑事・浅輪直樹の恋敵として、シーズン2で登場した園田俊介役の中村俊介がセミレギュラーとして加入する。
テレビ朝日はFAXに「突然の訃報に、今はただただ驚き、言葉もありません。弊社の作品には長年にわたり多数ご出演頂き、心から感謝とご冥福を祈るばかりです」との追悼メッセージも書き添えている。
渡瀬さんは14日に菌が血液を巡り全身に蔓延したことから容体が急変。妻、息子、娘の家族3人に看取られ息を引き取った。