高樹沙耶被告に懲役1年求刑 大麻所持「現行法上よくないことをした」
沖縄県・石垣島(石垣市)の自宅に大麻を隠し持っていたとして大麻取締法違反(所持)の罪に問われた元女優の高樹沙耶(本名益戸育江)被告(53)の公判が16日、那覇地裁であり、検察側が懲役1年を求刑、弁護側は改めて無罪を主張して結審した。判決は4月27日。
高樹被告は最終意見陳述で「大麻は世界の医療現場で命を救っているが、(私は)現行法上は大変よくないことをした。迷惑を掛け、反省している」と述べた。
論告で検察側は「多数回使用できる量を所持しており悪質で、大麻への依存は明らかだ」と指摘。高樹被告側が、同居していた会社役員森山繁成被告(58)=公判中=の所有物だと主張している点には、大麻が室内の目の付きやすい場所で発見された状況などから「高樹被告は共同所持に加担し、吸引していた」と述べた。被告側は最終弁論で「痛み止めとして大麻を使うことはあったが、森山被告の許可を得ていた。大麻の管理はしていない」と反論した。