渡瀬さん“芸能界最強伝説” 早大空手部出身「元格闘家をKO」
映画「仁義なき戦い」シリーズや「南極物語」、ドラマ「十津川警部」シリーズ、「おみやさん」などに出演した俳優の渡瀬恒彦(わたせ・つねひこ、本名同じ)さんが14日午後11時18分、多臓器不全のため都内の病院で死去した。72歳。主役も脇役も自在にこなす演技力で、兄の俳優・渡哲也(75)にはない魅力を発揮し人気を博した。葬儀・告別式などは親族のみで行う。喪主は妻い保(いほ)さんが務める。
渡瀬さんは“芸能界最強伝説”でも知られる人物だった。早大空手部出身でその実力は折り紙付き。過去には「某こわもての元プロ格闘家俳優を呼び出して殴り、KOした」「不良バンドグループのメンバーを川に投げ込んだ」「同じ店で飲んで騒いでいたチンピラ数人を外に連れ出し、本人は顔に傷を負って戻ってきたが何食わぬ顔で再び飲み始めた」など数々のエピソードがまことしやかに語り継がれている。渡瀬さん自身は武勇伝を自慢するようなことは無かったが、火の無いところに煙は立たないだけに、真実味がある。