大竹しのぶ 渡瀬さん死去に悲痛 「もう一度緊張感ある芝居を2人でしたかった」
俳優の渡瀬恒彦(わたせ・つねひこ、本名同じ)さんが14日午後11時18分、多臓器不全のため都内の病院で死去した。72歳。突然の訃報に映画界からも惜しむ声が寄せられた。
映画「事件」で共演した大竹しのぶ(59)は「とってもとっても可愛がって頂きました。『チビ、チビ』と言われ、お家に呼ばれ、奥様にもお逢いして、お洋服をいただきました。私たちはお互いの芝居が大好きでした。
渡瀬さんとなら、何をやっても受け止めてくれ、何をされても受け止める信頼感がありました。悲しいです。
もう一度、緊張感ある芝居を二人でしたかった。そして頭を撫でられて『しのぶは最高だな』と言われたかった。きっと御病気とも激しい戦いをなさったのでしょう。
そう思うと胸が苦しくなります。どうぞゆっくりお休みください。私たちは、あなたの素敵な笑顔を決して忘れないでしょう」とのコメントを発表した。
映画「復活の日」で共演した草刈正雄(64)は「役者として、男として、人としてかっこよかった。ぼくの目標でした。残念です」と無念をにじませた。