ロックンロールを生み出した一人である米歌手チャック・ベリーさんが１８日、９０歳で死去したことを受けて、日本でもアーティストの追悼ツイートが相次いだ。

　ロックバンド「ＴＨＥ　ＢＡＷＤＩＥＳ」のＲＯＹは「７年前に彼の産まれたセントルイスでライヴを観た時が８４歳…最初のギターの一音で全ての空気をかえ、皆を笑顔にする凄まじいパワーを生で観て、、俺達も８０歳をこえても転がり続けると魂に誓いました！」と回想。ＴＡＸＭＡＮは「あなたのおかげでＲ＆Ｒに出会うことができました。天国なのか地獄なのかわかんないけど、あっちでベートーベンをぶっとばしてください！」と、ビートルズもカバーしたベリーさんの代表曲「ロール・オーバー・ベートーヴェン」を引用して感謝した。

　ロックバンド「くるり」の岸田繁は「世界でいちばんファンキーでカッコいい音楽を思いついてくれてありがとう大切にします」と、敬意あふれるツイート。これを受け、大ベテランのシンガー・ソングライター、矢野顕子も「本当にそうですね！」とつぶやいた。

　現在は一人ユニットになっている「オリジナル・ラブ」の田島貴男は「ああ、ついに！」と悲しみ、伝説的なフォーク歌手である故高田渡さんの息子でギタリストとしても引っ張りだこの高田漣は「あなたがいたから世界中のキッズたちはギターを手に取りました。ぼくもそのひとりです」と感謝している。

　ベリーさんは１９５５年にデビュー。「ロックンロール・ミュージック」「メイベリーン」「ジョニー・Ｂ・グッド」「スイート・リトル・シックスティーン」などの多くのヒット曲がある。若者の生態を描いた歌詞やオリジナリティーあふれるギタープレイで、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ビーチ・ボーイズら後進に大きな影響を与えた。

　昨年１０月、３８年ぶりのニューアルバムを２０１７年に出すと発表していた。