石原慎太郎氏「脳梗塞で字を全部忘れた。ひらがなも」…百条委で告白
石原慎太郎元東京都知事(84)が20日午後、豊洲市場の移転問題を検証する都議会の調査特別委員会(百条委員会)の証人として出席した。
冒頭の宣誓後、石原氏は自民都議が質問した際に「お答えする前に一言、お断りしたい。私事ですが2年ほど前に脳梗塞を患い、いまだに後遺症に悩み、現に利き腕の左腕が使えません。患部に近い海馬という『海』に『馬』と書く不思議な記憶を埋蔵するところがうまく開きませんので、残念ながら私、全ての字を忘れました。ひらがなさえ忘れました」と告白した。
続けて「物書きですから、ワードプロセッサで書いてますが、思い出せないことが多々ある」と述べた。
ただ質疑では、変わらぬ慎太郎節が爆発。公明都議が「回答を都民に分かりやすく、簡略に」と求めると「あなたの質問こそ重複している。どっち?簡略に、質問を整理してください」とやり返す一幕も。
質問に立った都議らが、時間制約があることから何度も「YESかNOでお答え下さい」と促したが、石原氏は猛反論で返した。
複数の専門家が豊洲市場の安全性を判定していると主張し「風評の前に科学が負けるのは国家の恥だ」と、小池百合子知事を批判する大演説も展開した。