テレ朝会長、渡瀬さん不在の9係「1クールは放送する」

 テレビ朝日が28日、定例の社長会見を開いた。今回は早河洋会長兼CEOが出席しており、14日に亡くなった俳優の渡瀬恒彦さんをしのんだ。

 渡瀬さんの代表作である「おみやさん」、「警視庁捜査一課9係」、「タクシードライバーの推理日誌」は長い間、人気を保っており、4月からの「-9係」のシーズン12には最後まで出演の意欲を燃やしていた。

 早河会長兼CEOは「病床で『9係』の台本を手放さずに出演に意欲を示していただいたとうかがっております。その気持ちを大事にしまして、今回の『9係』は主人公不在という設定になりますが、5人のレギュラーで頑張っていただいて、番組を1クールは放送する予定でございます」と見通しを語った。同作品は、これまでも各シーズンで1クール(3カ月)放送されており、通例通りの放送期間となる。

 遺作となったスペシャルドラマ「そして誰もいなくなった」(25日、26日に放送)についても、「大変素晴らしい熱演で、私も感動いたしました。ご冥福を心から祈りたいと思います」と敬服していた。同作品の視聴率は25日が15・7%、26日が13・1%と高い数字を記録した。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ日報調べ)

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