仲代達矢、俳優人生で最高ギャラは映画「乱」…撮影では4億円の城セット燃やした

 俳優・仲代達矢(84)と黒澤明監督の下でスクリプター(記録係)を長く務めた野上照代氏(89)が1日、都内で行われた映画「乱 4K」のトークイベントに登場した。1985年の黒澤監督の名作がデジタル技術で修復され、映像と音がクリアになって復活。思い出などを語る中で、仲代は同作が俳優人生で最もギャラの良かった作品だったことを明かした。

 「乱」は黒澤監督が「ライフワーク」と言ったほど思いのこもった作品。壮大過ぎる企画に当初資金が集まらず、結局海外にセールスを掛けてフランスの製作会社から出資を受けた経緯があった。

 製作のベースがフランスとなったため、細かい契約が発生するなどの弊害もあったが、一方でギャラも“海外風”となり、純粋な日本の作品よりも割高となったという。仲代は「『乱』のギャラが(俳優生活)60年の中で1番でした」と断言した。

 「乱」の制作費は破格の26億円。炎上する城から仲代演じる一文字秀虎が出てくるシーンで、仲代はスタッフから「出てきて転んだら4億(円)だよ」とささやかれた。4億円掛かった城のセットを燃やす、一発勝負の撮影を終えた瞬間、仲代は「映画に殉じたみたいで気持ちよかった」と語っていたという。野上氏は「現場の緊張感が全然違う。今は、何でも“後で(CGで)直します”だからね」と苦言を呈していた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス