宮藤官九郎（４６）が五輪をテーマに脚本を手がける２０１９年のＮＨＫ大河ドラマ「いだてん～東京オリムピック噺～」に、共にクドカン作品の常連俳優である阿部サダヲ（４６）と中村勘九郎（３５）がＷ主演することが決まり、３日、東京・渋谷の同局で発表された。

　勘九郎が演じるのは“オリンピックに初参加した男”金栗四三（かなくり・しそう）。阿部が演じるのは“オリンピックを呼んだ男”田畑政治（たばた・まさじ）。

　金栗は１９１２年のストックホルム大会にマラソン代表として出場し“日射病で失神”して惨敗。後に箱根駅伝を創設した。

　田畑は１９６４年の「東京オリンピック」を実現した人物で、東京五輪組織委員会事務総長を務めた。２００年のテレビ東京系「経済ドキュメンタリードラマ　ルビコンの決断」の「１９６４東京五輪を招致せよ」の回では綿引勝彦が、２０１４年のフジテレビ系ドラマ「東京にオリンピックを呼んだ男」では西田敏行が田畑を演じている。

　ドラマは金栗と短距離走の三島弥彦との友情を描く１９０９年からの《スポーツ維新「ストックホルム大会」篇》、田畑と嘉納治五郎が幻の東京五輪を招致する１９３０年からの《オリンピックの光と影「ベルリン大会」篇》、東京大会が開催される１９６４年までの《復興、平和への願い「東京大会」篇》の三部構成となる。

　また、ドラマの語り役を“落語の神様”古今亭志ん生に設定。架空の落語『東京オリムピック噺』の軽妙な語りにのせ、“笑いの絶えない”日曜８時のドラマを目指す。志ん生も主要キャラクターとして登場する。