吉本のミポリン逝く…新喜劇の顔 相次ぐ訃報に桑原和男ら悲しみ
肺血腫による呼吸困難のため2月に大阪市内の病院で死去していた吉本新喜劇の女優、中山美保さん(享年78)の訃報から一夜明けた5日、吉本新喜劇のメンバーは悲しみに包まれた。桑原和男(81)は「ともに新喜劇での男性と女性の年長者であったため引っ張っていこうと言っておりました」と盟友を失った悲しみを明かした。新喜劇は昨年10月に井上竜夫さん(享年74)、同12月に島木譲二さん(享年72)を相次いで失っており、昭和を彩った“顔”が次々に消えている。
この日、桑原、内場勝則、浅香あき恵、未知やすえら新喜劇のメンバーは所属の吉本を通じて文書で哀悼メッセージを発表。「吉本一の元気者」「元気印」といつも明るく元気だった中山さんを偲ぶ声が寄せられた。
男性の年長者である桑原は「いつも元気で吉本一の元気者でした。ともに新喜劇での男性と女性の年長者であったため引っ張っていこうと言っておりました」と“吉本のミポリン”と愛された中山さんの死を悼んだ。
また、浅香あき恵は「突然の訃報だったのでビックリしてしまいました 色々思い出すと涙腺が緩むので仕事中はなるたけ違うことを考えようとしてました 元気印が印象のお姉さんやったから明るい思い出ばかり」と振り返り、「竜じい ジョージ と続き 昭和の時代から共に歩ませていただいた人生の先輩たち どうしても寂しさが募ります 人に優しく 美保姉さんの精神は私の中にあります」と相次いで新喜劇の柱を失った寂しさをつづった。
また、大阪市内で取材に応じた吉本新喜劇座長のすっちー(45)は「優しくして頂いていたので…。凄く残念というか、寂しいというか」と沈痛な表情。死去の報告を受けたのは4日だったといい、「僕が入ってすぐくらいまではいらっしゃったので。優しい方で…」と話した。
座員の清水けんじ(41)は「優しい方でした。49日過ぎてからの報告ってことは人柄というか、迷惑かけないように、最後まで気遣いされたのかな」と人柄を偲んだ。新喜劇の座員はきのう、訃報を知らされたといい「続いているのでね。ショックですね」と井上さん、島木譲二さんらベテラン勢を失った悲しみを話した。