たけし“役作り”で豪州旅行パー 日焼け防止でホテル“缶詰め”

 タレントのビートたけし(70)が5日、テレビ東京系主演ドラマ「破獄」(12日、後9・00)の発表会見に、共演の俳優・山田孝之(33)、女優・吉田羊(年齢非公表)と出席した。網走刑務所などに勤務した看守を演じたたけしは、ロケ直前にプライベート旅行でオーストラリアを訪れたものの、日焼けを防ぐためホテルで“缶詰め”状態だったことを明かした。

 3年ぶりとなるテレビドラマ出演に、俳優・たけしの“本気”がかいま見えた。

 「破獄」のロケは今年1月から北海道網走市や長野県内で行われたが、たけしはその直前、友人と旅行でオーストラリアを訪れていた。好天の下、ゴルフのラウンドを始めたが「真っ黒になっちゃうな、と思った瞬間、1月から『破獄』のロケがあったことに気がつきまして、3ホールですぐカートに乗って、ホテルに帰りました」という。

 「日に当たったら、とてもじゃないけど雪国の看守の役はできない」と、そこから1週間はホテルにこもりっきり。部屋のテレビでクリケットの試合を見るなどして過ごしたと告白。「帰る日を楽しみにしていた。本当に『破獄』な缶詰め状態だなと。なんでスケジュールを考えなかったんだろうと反省しました」と苦笑いした。

 暖かいオーストラリアから戻った直後に待っていたのは、氷点下10℃という極寒の網走ロケ、そしてさらに気温が低かったという長野ロケだった。山田が「左手の薬指が凍傷になって、まだ感覚がない」というほどの過酷な現場を乗り切ったたけしは、「今までやった中で、一番思い出に残るドラマだと思います」と感慨深げに振り返った。

 自身の演技については「周りのお芝居があまりにうまくて、何とかこっちの下手さがバレないように…」とひたすら謙遜した。また、会見冒頭では「渡辺謙です。大阪のNo.1ホステスと不倫の関係になりまして…」などと、俳優・渡辺謙(57)をネタに笑いを取った。

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