Eテレ「バリバラ」に乙武氏登場…不倫騒動語る 意気消沈も発奮促され出演
NHK大阪放送局の定例局長会見が6日に行われ、同局制作でEテレ「バリバラ」(日曜、午後7・00)の9日の放送回に、昨年、不倫騒動を起こした作家・乙武洋匡氏(41)が登場することが発表された。乙武氏は同番組の準レギュラー的な立場だったが、騒動後は出演がなかった。今回、番組側が「同志として2020年のパラリンピックに向けても立ち上がっていただきたい」と求め、出演が決まった。
同番組は「生きづらさを抱えるすべてのマイノリティーの人たち」をテーマにしたバラエティー番組。攻めの企画が話題で、昨年8月には日本テレビ系「24時間テレビ」の裏で、障害者と感動ストーリーが結びつけられる構図に疑問を投げかけた。
会見に同席した山元浩昭制作部長は、不倫騒動後に乙武氏が「皆さん、何を言っても聞いてくれなくなった」と意気消沈していたことを説明。「同志として」と発奮を促し、今回の出演が決まったことを明かした。
番組の独自調査では、乙武氏の騒動に関して、健常者のほうが厳しく、障害を抱えた人のほうが「等身大に感じるようになった」などの意見が多かったという。
番組では、マイノリティーについて発信を続けてきた乙武氏が「障害者の“清く正しい”というイメージが、自らのスキャンダルで損なわれ、謹慎生活を経たものの、自分の役割をいまだ悩んでいる」として、これまでの活動を振り返り、新たなスタートを切ってもらうという。現在の心境も赤裸々に告白する。