「べっぴんさん」最終回20%割れ失速指摘に NHK「BSは数字良い」
NHK大阪放送局の定例局長会見が6日、大阪市の同局で行われ、1日に最終回を迎えた大阪局制作の連続テレビ小説「べっぴんさん」に関して、角英夫局長は「優しさのある別品な作品を届けられたと思う」と総括した。最終回の視聴率が2010年代に入って初めて20%を割ったことに関しては「BSプレミアムの数字が近作よりも良く、年々、見られ方も変わってきているのでは」と分析した。
「べっぴんさん」は期間平均(全話平均)20・3%で、朝ドラ3作連続での期間平均20%超は堅守した。一方で、1日の最終回は19・8%で10年以降では最も低い数字。「終盤失速」と指摘する向きもある。
近年のヒット作の最終回は、16年「あさが来た」が27・0%、13年「あまちゃん」が23・5%を記録している。
これに同局長は「最終週も20%超の回がありましたし、視聴率はその日の色んな要因も影響します」と語った。午前7時半からのBSプレミアムでの放送分の視聴率が期間平均6・1%であることに「近作に比べてもいい数字」とし、視聴習慣が変化しているとの認識を示した。
作品に関しては「出る人全てにストーリーが行き渡った、肌触りのいいドラマ。ヒロインの芳根京子さんをはじめ、出演者の方々、スタッフが全力で取り組んでくれたと感謝したい」と述べた。
(数字はビデオリサーチ日報調べ)