西川きよし 京唄子さん、姉のような存在 面会はかなわず
タレント・西川きよし(70)が7日、大阪市内で、NHKの新レギュラー番組「ごごナマ」に出演後に取材に応じ、亡くなった京唄子さんをしのび、「こうもり傘みたいな帽子をかぶって楽屋に入ってこられて。すごいオーラでしたね」となつかしんだ。
横山やすしさんとコンビを組んだ当時、まだ若手だったきよしが楽屋の隅にいると、唄子さんが「きよっちゃん、やっちゃんとコンビ組んだん?遠慮せんとこっちおいで」と声をかけてくれたことも思い出。きよしによると、「唄子・啓助」時代は、本番ギリギリまで啓助さんが台本を書き、唄子さんが「まだか?まだか?」とせかすも、舞台に出ると見事なまでに台本を覚えきって演じていたという。
「よくご飯を食べに連れて行っていただき、きっぷのいい、払いっぷりもいい、男気のある、華のある女性芸人さんで、姉のような存在でした」と振り返った。
近年は何度も見舞おうとしたが、家族から面会を丁重に断られたといい「メリハリのきっちりしてた人でしたからね」と語った。
思い出すのは、唄子さんから突然「新幹線は気をつけや」と言われたこと。聞けば、唄子さんが新幹線で子供の集団にみつかり、ハンカチを顔にかけて寝たふりをしていたところ、子供らが集まり「このハンカチの下に京唄子がおるぞ」と騒がれ、最後はハンカチを取って逃げられたそうで、唄子さんが「えらい目におうたわ」とぼやいていたことを、なつかしそうに明かしていた。