京唄子さん 親しかった上沼恵美子の見舞いも辞退 通夜、しめやかに
亡くなった京唄子さんの通夜が7日、大阪市阿倍野区の斎場で営まれ、近親者や親しい仕事関係者ら約50人が参列した。
遺影の唄子さんは大好きだった白い帽子をかぶってほほ笑んでいた。棺には、愛用の帽子やかばん、唄子さんが大切に保管していた「渡る世間は鬼ばかり」などの台本がおさめられた。
長女の節子さん(67)によると、唄子さんは休養に入った09年ごろは「もう一度、舞台に立ちたい」と繰り返していたが、2度の手術を受けてもなかなか腰が完治せず、最近は復帰の思いを口にしなくなっていたという。
数年前までは、「渡鬼」プロデューサーの石井ふく子氏(90)と電話で話すなどしていたが、最近は親交が深かった上沼恵美子(61)らから見舞いの申し出があっても、弱った姿を見せたくないため、丁重に断っていたという。
大好きな相撲中継や、テレビ朝日のトーク番組「徹子の部屋」、ドラマ「相棒」を見るのを楽しみにして、ゆっくりと過ごしていたという。