中村泰士氏「最後のプロデュース」ブラジル出身の女性歌手 レコ大新人賞目指す
作曲家の中村泰士氏(77)が8日、自身のプロデュースでデビューしたブラジル出身の女性歌手・エンジュと大阪市内で会見した。
細川たかしの「北酒場」など数々の名曲を手がけてきた中村氏は、今回、約5年ぶりに新人歌手をプロデュースし「(今年78歳の)年齢的にもこれが最後かな」と語った。来年に作詞作曲家生活50周年の節目を迎えるのを前に、エンジュのデビュー曲「いとおしい」(7日発売)に関して「今回のデビューシングルの売り上げ2万枚、ファン20万人を最低保証します!レコード大賞新人賞を目指したい」と宣言した。
エンジュはブラジル・サンパウロ州出身の日系3世で、14年に歌手を目指して来日し、中村氏のもとで歌唱指導を受けていた。会見では「7歳の時からおばあちゃんに日本の歌を聞いて育ちました。ちあきなおみさん、いしだあゆみさんのように幅広いジャンルの曲を歌える歌手になりたい」と抱負を語った。
エンジュは、ブラジルで日本音楽サンパウロ州ジュニア大会、日本音楽ブラジル全国大会で優勝し、テレビ番組でも活躍。172センチのプロポーションで、ミス日系コンテストサンパウロ大会でミスアジア賞などを受賞している。