京唄子さん長女「もう一度、国立文楽劇場の舞台に立たせてあげたかった」
6日に肺炎のため89歳で亡くなった女優、京唄子さんの葬儀・告別式が8日、大阪市内の斎場で営まれ、近親者ら50人が参列した。出棺の際には参列者の男性が「京唄子、日本一!」と声を張り上げ、拍手が起こった。
参列者によると、長女の節子さん(67)があいさつし「小さい頃、母と京都で暮らしていた頃を思い出します」「母は『もう一度、国立文楽劇場の舞台に立ちたい』と言っていました。残念です。立たせてあげたかったです」と語ったという。
国立文楽劇場は、京さんが率いた「京唄子劇団」が08年に代表作「浪花のれん」を上演した舞台。この日は、同劇団で活動した谷光典さん(66)ら後輩役者らも参列。谷さんらは「仕事が生活の全ての方でした」と残念がった。