「ウルトラの母」だったペギーさん 「光の国へ…」ウルトラ世代も死を悼む

60周年記念コンサートを開催したペギー葉山さん=東京・五反田ゆうぽうと
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 歌手のペギー葉山(本名・森シゲ子)さんが12日午前に、肺炎のため都内病院で亡くなった。83歳だった。関係者によると、10日に肺炎の症状で都内病院に入院し、12日朝に容体が急変した。葬儀は近親者のみで行うとし、後日お別れの会を行う予定。 ペギーさんは1933(昭和8)年12月9日生まれ。青山学院女子高等部を卒業。渡辺弘とスターダスターズの専属ジャズ歌手として活動後、1952(昭和27)年にキングレコード専属歌手としてデビュー。「南国土佐を後にして」「学生時代」「ドレミの歌」などのヒット曲を飛ばし、NHK紅白歌合戦にも14回出場。今年が歌手生活65周年の節目の年だった。

 ペギーさんは1973年に放送された「ウルトラマンタロウ」で、ウルトラの母役を演じたことから、ネットでは「ウルトラの母が…」「ウルトラの母よ、太陽のように」「優しくて暖かいウルトラの母をありがとうございました」「光の国へ帰ってしまった…」と、ウルトラマン世代から悼む声が上がっていた。

 ペギーさん自身も09年に「ウルトラの母」と題したブログを更新。当時は幼児向け番組「ポンキッキ」でしつけコーナーを担当していたことや、亡くなった夫・根上淳さんが二代目ウルトラマンに出演したことが縁で話が来たのではと推測。「タロウが危機にさらされると天から私の声が鳴り響き、タロウを救うという設定。ですから『タロウの母の存在は当時の子供たちの尊敬と憧れの人』だったそうで」と、役どころを説明した。

 また、タロウ役の篠田三郎と一緒にイベントに参加したところ、300人もの人や記者が集まりビックリしたことや、専門誌のインタビューで「いろんな今のオジサマ族などがウルトラの母に対する思いを伺って驚いたり感激したり…」など、ウルトラの母に対する思いをつづっていた。

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