うつみ宮土理が落語に初挑戦 愛川欽也さん三回忌
タレント・うつみ宮土理(73)が14日、東京・中目黒のキンケロ・シアターでチャリティーコンサートを行い、落語に初挑戦した。出演者の桂文枝(73)の指導を受けて、小噺を2本披露。「素晴らしくうまくできた」と自画自賛だったが、笑いの要素を盛り込んだ落語家の屋号を、説明し忘れる“大ポカ”もやらかした。
15日が三回忌の夫・愛川欽也さん(享年80)との思い出が詰まった劇場で、うつみが芸能生活52年目の新境地を切り開いた。
今年1月に文枝のゲスト出演が決まった際、「重鎮中の重鎮、大御所ですから、前座がないとね。私がやらせていただこう」と一念発起。同い年の文枝に“弟子入り”して、電話越しに3度、対面で1度、指導を受けた。目線の配り方、声の出し方、お辞儀の仕方など、落語のイロハをたたき込まれ、本番を迎えた。
ピンクの着物に金色の帯を巻いた落語家ファッションで高座へ。文枝が選んだ「三人旅」と「花屋」という、それぞれ1分半ほどの短いネタを披露。なめらかな口調で、観客の反応も上々だったが、実は“大失態”をやらかしていたことを、うつみと入れ違いに高座に上がった文枝が、枕で暴露した。
「落語に入る前に、(うつみは)芸名を説明することになってて。『桂』を欲しがったけど、『柱』ならと言ってたのに。そこがポーンと飛んでいた」。本来はめくり(出演者の名前を紹介する紙)で、うつみが「柱 毛呂ン。波」(はしら・けろんぱ)とおとぼけ交じりの自己紹介する予定だったが、失念。つかみの笑いを取るチャンスを自ら逸した。
痛恨ミスもご愛嬌とばかりに、達成感を漂わせたうつみは「真打ちでいいですかね!?」とすっかりその気。「キンキンにも見せたかったですね。1番笑ってくれたに違いない」と天国の夫を思い浮かべていた。