元バレー益子直美さん 不妊治療45歳で卒業 「笑顔が見たい」夫の言葉で
元女子バレーボール日本代表の益子直美さん(50)が13日、心臓病で手術を受けていたことが分かった。17日、TBS系で放送された「結婚したら人生劇変!○○妻」で明かされた。また、結婚2年後の08年から続けていた不妊治療を、45歳の誕生日に「卒業」していたことも明かされた。
3月に「心房細動」と診断され、手術を決断。2006年12月に結婚したプロ自転車ロードレーサーの夫・山本雅道(38)さんも付き添い、手術は無事に終了した。
40歳で結婚した益子さんは、42歳の時、子宮にポリープが見つかり、切除手術。それをきっかけに、「子供が欲しい」「2人の愛の証が欲しい」と不妊治療を開始した。
ホルモン剤を毎日飲み、仕事のある時は自分で排卵誘発剤を打った。半年後には顕微授精へのチャレンジを開始。保険はきかず、費用は自己負担。「年間200万円ぐらい」かかったと明かす。
「不妊治療なんかやめちゃえば。そしたら奇跡的に妊娠するんじゃない?」という友人の言葉に傷ついたこともあり、どんどん自分の殻に閉じこもるようにもなったという。夫の山本さんは不妊治療中の益子さんの姿を見て「『頑張れ』って言ったら、本当に頑張っちゃう。『頑張るな』って言ったら、こんなに頑張ってるのに、って思っちゃうし。本当に難しい」と吐露した。
苦しむ妻の姿に山本さんは不妊治療のタイムリミットをもうけることを提案。どうしても子供が欲しかった益子さんは延長を望んだが、山本さんは「2人で楽しく、幸せになることを考えたい」「直美の笑顔が見たい」と話し合い、11年5月20日の益子さんの45歳の誕生日に不妊治療を卒業した。
益子さんは「45歳の誕生日に、体温計、排卵周期グラフ、ホルモン療法の薬とか、全部捨てました」とふっきれたような笑顔を浮かべ、話していた。
2人は現在、山本さんの地元・神奈川県藤沢市で生活。益子さんは15年には淑徳大学バレー部の監督に就任し、23年ぶりに現場復帰を果たしている。