森友学園 娘の町浪氏、厳しい質問に微笑返し!…籠池泰典氏とは対照的
大阪府豊中市の国有地の格安取得などの疑惑に揺れた、学校法人「森友学園」が21日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請した。夕方に籠池泰典前理事長の娘で、新理事長の町浪氏が大阪市内で会見。負債額は現状約16億6500万円にのぼることを明らかにする一方、今後は管財人の監督の下、運営する塚本幼稚園(園児69名)を存続させたい意向を示し「どういうことがあってもこの園を残したい。いばらの道ですが自信はあります」と訴えた。
会見では籠池前理事長夫妻が、今後一切、園の運営に関わらない決定が示された。町浪氏は民事再生手続きについて「(父の)助言はありません。私の判断です」と述べた。両親の近況に関しては「基本、連絡はとっておりません」と返した。
町浪氏は、報道陣の厳しい質問にきょとんとしたまま微笑み、同席した代理人に促されて回答する一幕もあり、父親とは対照的な対応。今春までは幼稚園の現場で教員をまとめる責任者だったが、運営には深く関わっておらず、一連の疑惑に関わる事柄は聞いていなかったと強調。父親の疑惑に対する主張に関しては「聞くことはありましたが、私は私の意思でやっていこうと思い、今に至ります」とした。籠池氏が主張した、安倍首相の昭恵夫人からの寄付の有無に関しては、今回会見の主旨から外れるとして回答しなかった。
町浪氏はこの4月に同幼稚園が24人の新入生を受け入れたことを笑顔で明かし「減ってこの数(計69名)ですが、倍に戻したい。新しいお友達を受け入れさせていただき、新たな一歩を踏み出したい」と語った。
今後、一連の問題に対する不正の有無など、管財人の調査にも全面協力するという。