伊勢谷 家族捨てた“奔放な父”役に実父重ねる…山本寛斎は異母兄
俳優の伊勢谷友介(40)が22日、都内で行われた映画「3月のライオン」後編の公開初日舞台あいさつ登壇後に、自身のインスタグラムを更新し、役柄に実父を重ね合わせていたことを明かした。伊勢谷は舞台上で他のキャストとともに自撮りした写真をアップ。「僕も気がついたら会ったことのない自分の父親を演じてたのかもしれないと思った作品です」とコメントを添えた。
伊勢谷が演じたのは、神木隆之介(23)が演じる主人公・桐山零が交流を深める川本三姉妹の父・誠二郎。三姉妹と母を捨てて別の女性と暮らしていたが、生活に困り、舞い戻ってくるという役どころだ。
伊勢谷自身は幼い頃に父と別れ、母や祖父母に育てられてきた。異母兄のデザイナー・山本寛斎(73)によると、父は何人もの女性と結婚、離婚を繰り返していた人物だったそうで、伊勢谷も無意識に役と父を重ね合わせていたようだ。
ただ、壇上では自身の父については一切触れず「(劇中の)棋士のみなさんが人生をかけてるのに、ぼく自身(の役)があんな感じですから」と自虐コメントで笑わせた。さらに「戸籍はまだ真っ白。映画はフィクションですので」と役と自身とは別であることを強調。「絶対嫌な顔されると思ってたんですが、温かく迎えていただきました」と歓迎してくれた観客に感謝していた。
伊勢谷は当初、寛斎の「甥(おい)」とされてきたが、2012年10月にテレビで対談した際、33歳離れた寛斎とは同じ父を持つ「兄」であることが明かされ、衝撃を与えた。