「ミニスナックゴールド」出荷数3日で3倍 「アメトーーク!」「マツコ」効果
わずか3日の間に人気バラエティー番組2つに紹介された影響で、中高年には懐かしの菓子パンに注文が殺到していることが24日、分かった。山崎製パンの「ミニスナックゴールド」が、今月16日に放送されたテレビ朝日系「日曜もアメトーーク!」と18日放送のTBS系「マツコの知らない世界2時間SP」に登場。その結果、1日に8万個出荷されるのが通常の同製品が、19日には約3倍増の22万個になった。同社は「さらに品質のよい製品をつくろうと従業員のモチベーションが高まっている」と盛り上がっている。
大きくて、おいしくて、安くて。1970年に発売開始され、中年世代が中高生の時にほおばった、あの菓子パンが偶然の産物で、ブレークしている。
最初にスポットライトが当たったのが16日。「-アメトーーク!」の「ついつい甘いモノ食べちゃう芸人」として登場したチュートリアル徳井義実(42)が、定番の大好物として、「ミニ-」を取り上げた。ゲストの女優・天海祐希(49)も「外から食べる」とこだわりを示し、同商品談義で盛り上がった。
その2日後。今度は「-知らない世界」の「袋パン特集」のオープニングで、司会のマツコ・デラックス(44)が、スタジオに用意されたパンの陳列棚を眺め「ない!信じられない!」と「ミニ-」がなかったことに憤慨。その後、準備された同商品をおいしそうに食べる姿が映し出された。
放送翌日から山崎製パンには小売店からの注文が殺到した。通常、1日の出荷個数は8万個だが、「17日には20万個、さらに19日には22万個に増えた」(山崎製パン)という。1つの番組で紹介されても商品が売上げを伸ばすことは多いが、高視聴率の2番組によるW効果の破壊力はメーカーも想像以上。同社関係者は「多くの視聴者にご覧いただき、知名度の向上が売上増につながった」と大喜びだった。
同商品は菓子パン界の“金メダル級大ヒット!”を願って命名された。思いがけないメダルゲットに「従業員のモチベーションも高まっています」とした。