最年少棋士の羽生撃破、テレ朝に提供問い合わせ殺到 NHK&民放各局
テレビ朝日が25日、定例の社長会見を開いた。同局が出資しているインターネット放送局「AbemaTV」が23日に配信した最年少プロ棋士・藤井聡太四段(14)と羽生善治3冠の対局について、NHKや民放各局から素材貸し出しの問い合わせがあったことが明かされた。
この対局は将棋界の新星が実力者とぶつかる「藤井聡太四段 炎の七番勝負」という企画の第7局として行われた。非公式戦ながら、将棋界の顔である羽生3冠から藤井四段が殊勲の白星を挙げ、大きな話題となった。
対局について質問を受けた平城隆司常務は「全局からお話をいただくぐらい興味を持っていただいている」と業界内の反響が大きかったことを明かした。同局の広報部は、具体的にどれぐらい問い合わせがあったのか、というデイリースポーツの取材に対し、「NHKと民放各局から、素材の貸し出しの件で問い合わせがありました」と回答した。
「AbemaTV」はネット上に、バラエティー、アニメやドラマ、音楽などにジャンル分けされた28チャンネル(4月25日時点)が用意されている動画配信サイト。地上波や衛星放送と同じように番組表が設定され、ユーザーは番組の放送時間にチャンネルにアクセスして番組を楽しむ、という仕組みになっている。将棋チャンネルは今年の2月1日に設置された。
藤井四段と羽生3冠の対局は今後再配信が行われる。今月30日には午前10時11分からと、午後10時から。また5月6日の午後9時54分からは、羽生3冠との対局を含む七番勝負が合わせて配信される。また、「Abemaビデオ」というオンデマンドサービスにも素材は無料で公開されており、ユーザーは好きな時に対局を視聴できる。