コラムニストの勝谷誠彦氏（５６）が兵庫県知事選（７月２日投開票）に立候補する意向であることが２５日、分かった。２７日に神戸市内で会見を開き、正式に表明する。

　たびたび政界進出が取りざたされた勝谷氏がついに決断した。勝谷氏は２０１３年の県知事選でも名前が取りざたされたが、出馬を見送っていた。関係者によると、春先ごろから、周囲に知事選出馬の意向を伝えていたといい、レギュラー番組を降板するなど調整を続けていた。関係者は「メディアでの経験を生かし、生まれ育った兵庫県に恩返しをしたい」と立候補の理由を説明した。

　勝谷氏は兵庫県県尼崎市出身。早稲田大学を卒業後、文芸春秋に入社した。退社後はコラムニストやテレビ番組のコメンテーターとして活躍。その歯に衣（きぬ）着せぬ発言がたびたび話題となった。「関東のテレビ局から私は追放されてるんで」「くそみたいなキー局なんて、死んじまえ！」と東京の放送局を痛烈に批判することもあり、最近は関西の番組を中心に出演を続けていた。勝谷氏は、熱烈な阪神ファンとしても知られている。

　今回の知事選には、現職井戸敏三氏（７１）、共産党が推薦する津川知久氏（６６）、前兵庫県加西市長の中川暢三氏（６１）が出馬を表明している。