島崎遥香、「面白い」演技で役追加 「ひよっこ」出演勝ち取る
NHKが26日、朝の連続テレビ小説「ひよっこ」(総合、月~土曜、午前8時)の追加キャスト発表会見を開いた。元AKB48の島崎遥香が牧野由香役で朝ドラに初出演することが発表されたが、起用が決まったのは約1500人のオーディションを経てのこと。しかも、島崎のオーディションでの演じ方が面白かったため、役を新たに加えての抜てきとなった。
島崎が演じる由香は、佐々木蔵之介が演じる「すずふり亭」の料理長・牧野省吾の娘。ある出来事がきっかけとなり、父娘に距離が生じてしまい、反発してばかりの跳ねっ返り娘になってしまったというキャラクターだ。
若手俳優の出演は昨年8月のオーディションで決定した。NHKによるとオーディションでの演技を参考に、さまざまな役が割り振られていったが、島崎の起用については少し事情が違った。制作統括の菓子浩氏によると、「当初、この役はなかったんですけど、オーディションの印象が面白くて、役が生まれた」のだという。
ある1シーンを抜粋して、3、4人が演じるという形式が取られたオーディションで、島崎がいたグループは「科学変化というか、(グループ)自体が面白かった。場の空気が変わるというか。そういう面白さがありました」(菓子氏)。AKB48時代に“ポンコツ”の愛称がついたような、ハプニングぶりではなく、女優として持っている空気が制作陣に「こういうキャラクターがこのドラマにいるべきじゃないか」と思わせた。
有村架純演じるヒロインのみね子に対してイヤミを言うキャラクターと紹介されているが、島崎に言わせれば「でも根はいい子で、初めて見た時はなんだこの女と思うかもしれないんですけど、どうか温かい目で見ていただきたいです」と外見と内面が食い違ってしまう女性とのこと。自身との共通点も「あります。本当はこうじゃないのに、なんでまわりからこう思われてしまうんだろうというのはあります」と恥じらいながら語っていた。
追加キャスト発表会見では、質問を聞いた直後に忘れてしまうという“天然”ぶりもかいま見せていた島崎。女優としての新たな魅力を初の朝ドラでどこまで視聴者に届けるか注目だ。