テレ東社長、モヤさま10周年「新ジャンル築けた」 高視聴率ではなくとも…
テレビ東京が27日、社長会見を開いた。高橋雄一社長が、今月10周年を迎えた「モヤモヤさまぁ~ず2」について、さまぁ~ずのモチベーションが長寿番組に育つ理由となったと語った。「高視聴率を狙える番組ではない」と率直に語りながらも「新しいジャンルを築けた」と胸を張った。
「モヤさま」が始まったのは07年の4月。当時は金曜深夜(土曜未明)の午前1時からの番組だった。じりじりと早い時間帯に枠が移っていき、10年4月からは日曜午後7時のゴールデン帯に昇格。いろいろな町をさまぁ~ずとアシスタントの女性アナウンサーが歩くだけ、というシンプルな構成ながら、3人が町の人と繰り広げる脱力感のあるトークが人気となった。
「10年前から見ていらっしゃる人は少ないと思う」と語る高橋社長は、「ああいう形で、町の知られない所、ディープな所を紹介していく。全体がトーク番組になり、バラエティー番組になる、という形をつくったわけです。これがよく10年間続けることができているなと思います」と感想を語った。さまぁ~ずにとっても冠番組ということでモチベーションが高く、「今でもエネルギーをかけていただいている。だから続けてられるのかな」と分析した。
視聴率の面では「そんなに高視聴率が狙える番組ではない」と控え目に語りつつも、「飛び道具が出るような番組でもない。地道な番組ではあるんですけど、新しいジャンルを築けたかなと自負しております」とテレビ東京らしい看板番組となったことに誇らしげだった。