円楽 師匠たちの教えを守って「後進を指導」 三遊亭円歌さん葬儀で決意を
元落語協会会長で、23日に結腸がんによる腸閉塞(へいそく)のため85歳で亡くなった落語家の三遊亭円歌(本名・中沢円法=なかざわ・えんぽう)さんの落語協会葬が27日、東京・青山葬儀所で営まれた。初代林家三平さん、立川談志さん、5代目三遊亭円楽さんらとともに昭和の落語界をリードした第一人者に別れを告げようと、約300人が参列した。
葬儀の後に取材に応じた6代目三遊亭円楽(67)は、円歌さんが、時には「まだ客がついてないのか」と厳しい言葉で後輩の奮起を促していたことを告白した。「うちの師匠(5代目円楽)は『おれが売れたのは円歌さんのおかげ』って言ってました」と懐かしんだ。偉大な先輩が亡くなったことにさみしさは隠せなかったが「師匠たちの教えを守って、後進を指導してまいります」と遺志を継ぐことを約束した。
出棺時には、落語協会会長の柳亭市馬(55)が「この世の中の高座を無事終えて、天国名人会に旅立ちます」とあいさつ。出ばやし「花に遊ばば」の音色が響く中、円歌さんの亡きがらを乗せた車は、斎場に向かった。