俳優・藤竜也（７５）が２７日、都内で行われた映画「光」（５月２７日公開）の完成披露試写会に出席し、同作で主演した俳優・永瀬正敏（５０）との３４年ぶりの共演を喜んだ。

　２人は永瀬のデビュー作でもある映画「ションベン・ライダー」（１９８３年）で共演していた。藤は「３４年か。永瀬君はいい監督に恵まれてるよね。（『ションベン・ライダー』の）相米慎二さんも、（『光』の）河瀬直美さんもマジシャンのようですからね」と笑顔を見せた。

　永瀬が「１６歳です」とあらためて当時の年齢を伝えると、藤は「いやー育つもんですね。努力もしたんだと思います」と堂々たる俳優に成長した姿を絶賛。永瀬は「いえいえ」と恐縮するばかりだった。

　映画は視力を失いつつあるカメラマン・雅哉（永瀬）と視覚障害者向けの「映画の音声ガイド」の仕事をする美佐子（水崎綾女）とのラブストーリー。藤は劇中に登場する映画の俳優を演じている。５月１７日からフランスで開催される「第７０回カンヌ国際映画祭」のコンペティション部門に出品されることが決まっている。