河瀬直美監督 カンヌ決定の瞬間に号泣 7度目も「涙が止まりませんでした」
映画監督の河瀬直美氏(47)が27日、都内で行われた監督作品「光」(5月27日公開)の完成披露試写会に出席し、「第70回カンヌ国際映画祭」(フランス時間、5月17~28日)への出品が決まった瞬間に号泣したことを告白した。
同作はコンペティション部門への出品が決定している。出品作品が発表された13日の早朝に映画祭のプロデューサーから連絡を受けたという河瀬監督は「ちょうどその時間に自宅のリビングに光がさしてきたんです。『光』が世界を照らす感じがして号泣しました」と感激の瞬間の様子を伝えた。
河瀬監督にとっては7度目のカンヌ出品となるが、それでも選ばれた喜びは大きなものだった。「カンヌは“当たり前”と言われたりもするけど、やっぱり簡単じゃなくて。あのレッドカーペットに立てる、みんなで分かち合えると思うと、涙が止まりませんでした」と熱い思いを明かした。
決定の連絡を受けてすぐに、主演の永瀬正敏(50)にも報告したという。永瀬は「『ありがとう』と言ってぼくも号泣しました」と照れ笑い。河瀬監督は「朝6時やったのに、ワンコールで電話にでましたよね」と振り返った。
映画は視力を失いつつあるカメラマン・雅哉(永瀬)と視覚障害者向けの「映画の音声ガイド」の仕事をする美佐子(水崎綾女)とのラブストーリー。河瀬監督、永瀬、水崎、共演の藤竜也(75)、神野三鈴(51)はカンヌを訪れることが決定している。